『金に汚い“ウソつき”に負けない“金を使える人間”になれ』特別対談④
受験の神様・和田秀樹 × 異色のYoutuber矢内東紀
「お金を貯める」意味と「お金を使う」意味
■金に汚い「ウソつき」に負けない「金を使える人間」になれ
和田秀樹(以下:和田) 「いま、みんな、金というものを信じてるだけでさ。たとえば、ソフトバンクの孫正義さんが自分がいくらカネ持ってるか、1回、下ろして持ってきて、広げて見せてくれりゃ、わかるけどさ。要するに、預金通帳のケタが増えるだけの話じゃない。ちなみに、世の中で、いちばん金がかかる趣味は何でしょうか」
矢内東紀(以下:矢内) 「なんですか?」
和田 「貯金だと思ってるの」
矢内 「ああ、なるほど、なるほど」
和田 「そうするとさ、貯金が趣味になったら、1億持ってようが、1000億持ってようがさ、もう、何にも使えなくなるわけだよ」
矢内 「いい言葉ですね、それは。イスラムには“使ったお金だけが財産だ”という言葉がありますけど」
和田 「だから、残すより、使うほうがいいわけでさ。僕も自慢じゃないけど、映画はともかくとして、ワインだけが唯一の趣味でさ。たぶん、相当な大金持ちより、いいワインを飲んでるよ。バカだと思いながらさ、100万のワインが手に入った時に、人集めて飲んだりするわけですよ。だから、そういう、ムダなことに金を使うことっていうのが、生きてる証のような気がするわけよ。貯金って、生きてる証にならないからさ」
矢内 「私は全然、趣味がないんですけどね。どうしたらいいんだろうなあ」
和田 「だからさ、アホでもいいから、スーパーカー、買ってみるとかさ」
矢内 「ねえ。前澤社長が、そういうことやってますけど。飛行機買うほどの金はないから」
和田 「みんなが前澤さんを、ボロクソにいったり、ひがんだりするけどさ。稼いだ金は使わないと、というのが、僕の発想だからさ」
矢内 「ホントですよね。まあ、下品か、上品かというと、微妙な気もするけど。最近、僕はね、大学生の家庭教師を雇うことにしたんですよ。中田考先生が、いま、数学を勉強するために、数学科の学生を雇っていて。これにはふたつ意味があって、自分が若い人から勉強を教えてもらって、脳の刺激を受けるというのがひとつと、若い人にお小遣いをあげるという。お小遣いをあげるのに、ただあげるんじゃなく、名目というか、仕事をしてもらうという。それ、非常にいいなと思って、僕も、経済学部を出てるけど、全然、経済学がわからないから、経済学研究科の学生を雇って、1時間、毎日3000円とかで始めようとしてるんです」
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成績上位で天下の灘校に入るも、深夜放送にドはまりして成績は急降下。広島カープファンだった故に、阪神ファンだらけの灘校に赤帽をかぶっていったことがきっかけで、ヒモで足を結ばれて3階の校舎からぶら下げられたりの過激なイジメを受け、にも関わらず、毎年泡沫候補と罵られながら生徒会役員に立候補、大人顔負けの熾烈な選挙戦を繰り広げる。(実話です)
天才・秀才・奇人ひしめく灘校で自分を見失いかけた主人公のヒデキが、映画への情熱と仲間を見つけ、とうとう編み出した受験のテクニックによって、東大理Ⅲ合格をつかむまでの自伝的物語。
『「NHKから国民を守る党」の研究』 著者/えらいてんちょう
2019年7月の参議院議員選挙において、一人の新人参議院議員と一つの新たな国政政党が誕生した。立花孝志議員(当時: 51)と、NHKから国民を守る党である。
立花とN国党の選挙戦略は今までの政治の常識からかい離しており、支持者以外の一般市民やメディアに大きな衝撃を与えた。
本書では、無視できない大きさになったN国党について、なぜN国党がここまで伸び、国会で議席を獲得するまでに至ったのかについて正しい知識を提供し、ユーチューブというテクノロジーを利用して日本の民主主義が生み出したN国党という現象に対してどう対抗していくか、そして今後出てくるであろうN国党的政治から、どのように自由主義・民主主義を守っていくのかについて、同じユーチューバーである「えらいてんちょう」氏が分析して示していく。